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「生きる力が出ないから頑張れない」というが、そうだろうか。頑張らないと生きる力が出ないのではないか。では何故、頑張れるのか。頑張らざるを得ないから頑張るのではないか。「支えることは支えられること」
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(1) 介護が終わった後の虚脱感
(2) 介護が終わったのに落ち込む理由(3) 支えていると思っていた義父が、与えてくれていたもの
【展開】
(1) 介護が終わった後の虚脱感
10年間、義父の介護をして夫婦ともども疲れ果て、心の中で「早く終わってほしい」と願っていた。やっと終わった。ところが、いわく、「介護しなくなって楽になったけれど、生活にメリハリがなく気持ちが上向かない」。このように思う人は意外に多いそうです。
(2) 介護が終わったのに落ち込む理由
介護は相手の命・生活を支えるのですから、大きなエネルギーを要します。そのためにはすべての面で頑張らないといけません。その頑張りが、無意識に生活の張りになり、介護する勇気、生きる力になっている。
(3) 支えていると思っていた義父が、与えてくれていたもの
「今までは私たち夫婦が一方的に義父を支えていたと思っていたが、義父の存在が私たち夫婦に生活の張りと頑張る力を与えてくれていたのだと気がついた」。まさに、「支えることは支えられること」です。
<出典>
介護が終わった後の虚脱感【高見国生の認知症と歩む (23)】 産経新聞(2019/09/20)
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