2019年11月2日土曜日

(K0916) 延命治療のパラドックス(延命治療で早く死ぬ場合も) / 平穏死(A-8)<臨死期>

 
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延命治療とは、病気が進行して死期が近づいた患者さんに対して行う人工的な処置のこと。だが、延命治療することによって早く死ぬ場合もある。よけいな延命治療で、患者さんを苦しめたり、寿命を短くすることもある
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A)   延命治療とは

B)   延命治療のバラドックス
   医学・医療は延命のために存在する
   延命といっても限られた範囲内の延長にすぎない
   治療したほうが早く死ぬ場合もある
 

【展開】

A)   延命治療とは
 平穏死と「対」で語られる延命治療。延命治療とは、病気が進行して死期が近づいた患者さんに対して行う人工的な処置のことをいいます。3大延命治療と伝統的に呼ばれてきたのは、
   人工栄養(点滴や胃ろう、経鼻胃管栄養など)
   人工呼吸
   人工透析
 

B)   延命治療のバラドックス

   医学・医療は延命のために存在する
 ほぼすべての医学・医療は、延命のために存在するといってよいでしょう。1年でも2年でも寿命を先に延ばして、快適に笑ってすごせるようにするのが、医学・医療の目的です。

延命といっても限られた範囲内の延長にすぎない
 延命といっても、初戦は限られた範囲内の延長にすぎないのです。そもそも人間は、どんなに頑張っても120歳は超えて生きられない動物です。

治療したほうが早く死ぬ場合もある
 病院の先生からは翌日こんなFAXが届きました。「来院時、この患者さんは著名な脱水を認めました。すぐに鎖骨下静脈ルートを確保して高カロリー輸液で脱水の補正を行いましたが、治療が間に合わず、残念ながら4時間後に永眠されました」
 長尾先生は言います。「急で大量の点滴がお母さんを殺したようなものです。」「もし病院に運んでいなければ、… おそらく2~3週間後に、枯れるように穏やかに平穏死を迎えられたはずです。」
 

<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.38-45

なぜ人の寿命は122歳までなのかhttps://www.gizmodo.jp/2016/10/human-lifespan-122years.html







   
 




































































































































































































































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