2019年11月8日金曜日

(K0922) 老化とは自然な省エネルギーモード / 平穏死(A-11)<臨死期>

 
☆☆
栄養や水分は、たくさんがいいというわけではない。過度なカロリーは肥満・血糖値・活性酸素に悪影響を与え、過度な水分は心臓に負担をかける。年をとって省エネになった体への過剰投入は、苦痛を与え、命を縮める
☆☆
 

1.   アメリカ車からエコカーに

1.1.  若いときの体は、アメリカ車(ガソリン1リットルで5キロメートル)
 具体的には、①細胞分裂がさかんなので、生きるためにたくさんのエネルギーが必要。②たくさん食べて汗をかきながら動き回っています。

1.2.  年をとるとエコカー(ガソリン1リットルで30キロメートル)に変わっていく
 具体的には、①活動量が減る。②代謝効率のよい体質に変化していく、③内臓脂肪や皮下脂肪としての貯蓄をエネルギーに換えてつかうこともできます。
 

2.   エコカー(高齢者)にガソリン(カロリーと水)をたくさん入れるとどうなるか

2.1.  カロリー過多
 カロリーが多すぎると、①肥満になる。②血糖値が上昇する。③余ったエネルギーが活性酸素を発生させ、体の細胞をさびさせてしまいます。

2.2.  水分過多
 水分が多すぎると、ポンプである心臓に負担がかかって、心不全が起きてしまいます。
 

3.   “干し柿”に見合った栄養や水分を

3.1.  少ない栄養や水分でいい
 年をとると体は自然に“エコカー”になり“干し柿”になるのですから、その状態に合わせた少ない栄養や水分でいいのです。

3.2.  過剰摂取は、百害あって一利なし
 老衰期の人への過剰な人工栄養は、百害あって一利なし。苦痛を与え、命を縮めているだけです。
 

<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.49-50
 
60秒でわかる! フォード製パトカー、59年の変遷
https://www.goo-net.com/magazine/11008.html
(注)2018年に導入が予定されているのは、警察車両として初のハイブリッド車。燃料にかかるコストも大幅に軽減できると期待されているようです。

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