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認知症まで行くと戻れる可能性が低いが、MCI(軽度認知障害)なら平均で26%が戻っている。愛知県大府市では53%が戻っている。予防の取り組みに効果があるようだ。「MCIから戻りやすい人」がいるようだ
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1.
愛知県大府市のデータ
2.
どういう人がMCIから戻りやすいのか
【展開】
1.
愛知県大府市のデータ
===== 引用はじめ 箇条書き形式にしました
(1) 最近の研究結果を見ると、加齢とともにMCIになり認知症になる流れが一方向的に悪化するだけでなく、回復する場合もあることが分かってきました。(2) 愛知県大府市で5千人を4年間追跡調査した結果、認知機能が正常だった人は8割が正常を保持していました。
(3) 一方、MCIの人は53%が正常機能に戻っていました。
(4) MCIと判定されたら予防の取り組みを始めているので、その効果もあると推測していますが、認知機能が落ち始めても戻るのは意外と多いのです。
===== 引用おわり
ここで「(3) MCIの人は53%が正常機能に戻っていました」の”53%”は、異常に高い数値で、平均は26%と言われています(*1)。理由は(4)で触れていますが、大府市には、認知症に関する世界的な研究拠点(NCGG国立研究開発法人国立長寿医療研究センター)があって(*2)、加齢に伴う疾患全般に関する我が国最大の研究拠点になっています。
(*1) (K0928)を参照してください
(*2) https://www.city.obu.aichi.jp/wv/wv_info/1005998/1006000.html
2.
どういう人がMCIから戻りやすいのか
(1) 認知機能低下の度合いが軽い人
(2) 脳のMRI画像で海馬の容量が保たれている人(3) 開放的な性格の人
(4) 知的好奇心が強い人
(5) 関節疾患がない人
(6) 匂いや視力といった感覚機能が良い人
(7) 車の運転を続けている人
(8) 庭仕事や畑仕事をしている人
<出典>
島田裕之介、運動不足解消と頭使う工夫必要、セミナー「かかりつけ医による軽度認知障害(MCI)の早期発見と認知症の予防」(太陽生命保険・日本臨床内科医会 共催。2019/09/29)添付図は、
https://www.city.obu.aichi.jp/wv/wv_info/1005998/1006000.htm
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