2019年11月6日水曜日

(K0920) 干し柿は生き延びようとする美しい姿 / 平穏死(A-10)<臨死期>


☆☆
人は死ぬ前になると“干し柿”になる。干し柿は、人が苦痛なく生きて、安らかに死んでいくための理想的な姿。ただ、優しく見守ってあげればいい。延命治療と称した過剰な点滴は、その干し柿をパンクさせてしまう
☆☆
 

1.   人は年老いて渋柿になる
2.   終末期に干し柿になるのは、理想的な姿
3.   干し柿に水を与えてはいけない
 

【展開】

1.   人は年老いて渋柿になる

   生まれた時(0歳)、80%
 体がやわらかくポニョポニョと弾力がある赤ちゃんの体は、あたかも水がつまった皮袋。
   成人になると(20歳)、60%
 水分の割合は年齢ともに少なくなるが、皮膚は弾力があり、まだピチピチしている。
   高齢者では(70歳)、50%
 徐々に水分が少なくなり、みずみずしさが失われ、皮膚にはしわが増える。カサカサ。
   終末期には、40%(?)
 人生を水分含有量から見ると、みずみずしい柿の水分が失われ、“干し柿”になっていく過程。
 

2.   終末期に干し柿になるのは、理想的な姿

 “干し柿”は人間が老いというものに適応して少しでも長く生きるためには理想的な姿ともいえます。
 心臓は体の中でポンプの役割を果たしています。そのポンプの筋肉も徐々に衰えてくるわけです。しかし干し柿になる、水分が少なくなって全身に回す水量も減るので、ポンプ(心臓)の負担も軽くなります。つまり、脱水によって弱った心臓は長持ちします。
 

3.   干し柿に水を与えてはいけない

 その“干し柿”に“脱水の補正”と称して水や栄養を急にいっぱい点滴したら、どうなるでしょう。弱った心臓は一発でオーバーヒートしてしまいます。延命治療と称した過剰な点滴は、その干し柿をパンクさせてしまうのです。

<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.46-48
写真は、
http://www.sato-sudachien.shop-web.org/kaki/kaki1.htm
https://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11002049752


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