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義足になってから理学療法士になった福辺さん。力を抜いた介助ができ、かえって良かったと言う。いざ介護が必要になった時役立つが、介護をしなくても「相手が動こうとする力を引き出すのです」等は広く応用がきく
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===== 引用はじめ
相手の力を利用して介助を行うことを提唱し「義足の理学療法士」として知られる福辺節子さん(65)=大阪府守口市=が、「マンガでわかる無理をしない介護」(誠文堂新光社)を出版した。
===== 引用おわり
1. 「こちらが力ずくでやってはいけません。相手が動こうとする力を引き出すのです」
2. 「大変であっても、ぜひ家族で介助を経験してほしい」
3. 「介助はする側とされる側で分けてはうまくいかない。お互いが平等な立場で協力することです」
介護での話だが、介護の領域以外でも通じる、大切な教えだと思います。
【展開】
1.
「こちらが力ずくでやってはいけません。相手が動こうとする力を引き出すのです」
適切な支え方と声かけが特徴の「福辺流」。力がない女性でも体の大きな男性を介助できます。実際にこうした「福辺流」で、寝たきりだったのが起き上がって食事ができるようになった人もいるという。介護以外の領域でも、相手を動かそう(「心を動かす」も含む)とするとき、同じことが言えると思います。
1.1. 身体を上に持ち上げようとしないことがコツ
たとえば、相手に椅子から立ってもらう場合は、両手をもって腕を引き、前に誘導。重心が移動したらこちらの腕を支えにしてもらい、立ち上がるのを待ちます(添付図参照)。
1.2. 重要なのが声かけだ
きちんと声かけをすれば、相手の動きを引き出すことができる。言葉でのコミュニケーションが難しい方でも、こちらの思いは相手に届きます。
2.
「大変であっても、ぜひ家族で介助を経験してほしい」
少しでも自分でやってみると、頼む時、してもらう時のコツが分かります。たとえ1日でも経験すれば、介護の質に対する目が養われるからです。施設に預ける場合にも、消費者として介護のやり方に関心を持てるようになります。
もちろん、無理は禁物です。公的な支援をうまく活用すること。
3.
「介助はする側とされる側で分けてはうまくいかない。お互いが平等な立場で協力することです」
介護し、支援、ボランティア、いずれにも通じる教えでしょう。
<出典>
「無理をしない介護」が漫画に 義足の理学療法士が出版産経新聞(2019/11/05)
https://www.sankei.com/west/news/191105/wst1911050013-n1.html
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