2019年11月13日水曜日

(K0927) がん細胞にせっせとエサを与える「治療」 / 平穏死(A-13)<臨死期>


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PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて38倍のブドウ糖を取り込むという性質を利用している。高カロリー輸液でブドウ糖を投入すると、正常細胞より早くがん細胞が取り込み、力を増し、患者を死に至らしめる
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1.   PET検査の原理

2.   投入されたブドウ糖を取り込むのは、がん細胞

3.   多くの病院での「治療」

4.   高カロリー輸液の働き
4.1.  そこそこ元気ながん患者
4.2.  末期のがん患者
 

【展開】

1.   PET検査の原理
 PET検査(ペットけんさ)は、がんを検査する方法の一つです。PET検査は、がん細胞が正常細胞に比べて38倍のブドウ糖を取り込む、という性質を利用します。
 

2.   投入されたブドウ糖を取り込むのは、がん細胞
 

3.   多くの病院での「治療」
 がんの終末期になると、たいていは食事がだんだんとれなくなります。そうなると、いまでも多くの病院で中心静脈に外から高カロリーの栄養と水分を補給します。
 

4.   高カロリー輸液の働き

4.1.  そこそこ元気ながん患者
 がん治療をつづけるためにも栄養管理は重要です。“サルコペニア”と呼ばれる筋肉から減少する病態を改善するために、高カロリー輸液をする利益の方が上回る時期も当然あります。

4.2.  末期のがん患者
 輸液には20%前後の高濃度のブドウ糖が入っているので、がん細胞は待ってましたとブドウ糖をパクつきます。がんはみるみる大きくなって、力を増して、あっという間に死に到ります。
 
<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.55-57
 
添付図は、
https://www.pet-net.jp/pet_html/treat/pet.html

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