2019年11月22日金曜日

(K0936) 認知症における、延命治療のやめどき。リビングウイル(LW) / 平穏死(A-16)<臨死期>

 
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認知症は経過が緩やかなので、やめどきが分かりにくい。認知症の終末期になると、意思表示できなくなる。頭がはっきりしているうちに、リビングウイル(LW)を文章として残すのがよい。家族との話し合いも大切
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 認知症の特徴と留意点

(1)  延命と縮命の分水嶺が、がんより分かりにくい
 認知症と診断されてから、10年くらい生きることが多く、がんとは療養期間がかなり違います。経過もゆるやかなので、「やめどき」がはっきりしません。

(2)  「ここでやめたい」と自分で希望を言うことができない
 認知症の終末期になると、自分自身で延命治療に対する意思表示ができなくなってしまいます。
 

 文章で意思表示しておくことが大切

(1)  リビングウイル(LW) … 文章として残さないと効力がない
 頭がはっきりしているうちに、文章で意思表示しておく必要があります。それがリビングウイル(LW)です。

(2)  家族と話しておく
 日頃から、自分はどのような最期でありたいのか、家族と何度も話し合っておくことが大切です。
 

 追記(私見)
  リビングウイル(LW)は文章として残さないと効力がない
  文章としてのリビングウイル(LW)があっても、法的な効力はない
  家族が納得しないと、リビングウイル(LW)が無視される可能性がある。家族から訴えられたとき、リビングウイル(LW)は医者を守ってくれないだろう。だから医者は、リビングウイル(LW)に書いてあることより、家族の言うことを優先するだろう
  家族(親族も含む)も納得したリビングウイル(LW)でないと、危うい
 

<出典>
長尾和宏、「平穏死 できる人、できない人」、PHP研究所(2014)P.64-65

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