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「定年後は、こうあるべきだ」といった言説が多いが、押し付けてはいけない。「何もすることがないのが苦痛だというのではない。あの忙しかった日々に二度と帰りたくない」と断言できるなら、素晴らしい定年後だ
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「朝起きて、することもない毎日、それも明日、明後日もずっと続く」と言うが、「することがない」とは何を意味するのか。
===== 引用はじめ
買い物に行くと立ち寄る古書店であれこれと時をつぶし、好みの古本を1冊、それを手にカフェーでぱらぱらと読む至福のひととき。本にたっぷり時間を使えつくづくリタイアしてよかったと思う。
===== 引用おわり
「することもない」と言いながら、「すること」があるじゃないですか!
会社勤めをしていると、しなければいけない仕事が否応なくやってきます。リタイアすると、それがなくなります。そのことを「することもない」と言っているのです。
仕事がなくなってもしたいことがあれば、何の問題もありません。「すること」がないのではなく、「したいこと」がないのが問題なので、「したいこと」を創ればよい。それだけのことです。===== 引用はじめ
チェーン店や外国資本のそれにはまず行かない。時がとまったような個人店主のコーヒーを1杯。阪神タイガーズや天気の不毛な話はしないようにしている。たばこの煙の少ない店で、必ず飲むのはマンデリン。ドリップかサイフォンで。
===== 引用おわり
こだわりがあります。「したいこと」とはこういうことなのでしょう。「したいことを創ればよい」と書いたが、それが難しいのです。「定年後は、ボランティアをしなさい」とよく聞きますが、ある意味、安直なアプローチです。
「本当にしたいことを創る」。これこそ、チャレンジに値する目標かもしれません。
<出典>
喫茶店で味わう 至福のひととき
【伝説のシェフ美木剛の美味礼賛】 産経新聞(2019/12/04 夕 )
写真は、
https://www.kohikan.jp/blog/1854/
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