☆☆
「延命治療はしたくない」という言葉だけでは、状況に合わせた判断はできない。①家族間でよく話し合っておく、②かかりつけ医にも関わってもらう、③ケアマネジャーから「ご飯が食べられなくなったらどうする?」
☆☆
延命処置をどうするか。
===== 引用はじめ
単に意思を表明するものではないと思う。目指すのは本人の意思を周囲が共有し、いざとなれば、現実との“隙間”をどう埋めるかまで幅広い。
===== 引用おわり
(1) 家族
結論ではなく、考え方を家族と共有しておくことが大切。「延命治療はしたくない」という言葉だけでなく、何故そのように思うかなどを話し合っておけば、判断に困った場合も本人の意向を推測しやすい。「自分の死をどのように考えているか」とストレートに聞いても、実は本人もよく分かっていません。誰も死んだ経験がないのだから、想像で言っているだけです。簡単に言葉で言い表せるものでないでしょう。
(2) かかりつけ医
信頼するかかりつけ医などが、家族と病院の間を橋渡しできるとよいでしょう。家族間の煮詰まった関係ではなく少し離れて、とはいってもこれまでの事情も知っているし、当人とも会話を重ねているし、医学的な知識もあります。
===== 引用はじめ
人生会議が普及する頃には、かかりつけ医が、健康管理やワクチン接種と同様に、当人の意向も理解していて、死に際にも関わってくれたらいいと思う。
===== 引用おわり
(3) ケアマネジャー
「延命治療は?」と硬い言葉で聞かれても、答えにくいでしょう。人の心はもっと柔らかいものです。生活の延長で聞けば、素直な気持ちを言いやすいかもしれません。
===== 引用はじめ
介護保険のケアマネジャーが、要介護の高齢者らに「ご飯が食べられなくなったらどうする?」と、生活の延長で意思を尋ねる地域もある。
===== 引用おわり
<出典>
佐藤好美、延命と救命のあいだで
【一筆多論】 産経新聞(2019/12/17)
https://www.sankei.com/column/news/191217/clm1912170004-n1.html
添付図は、
https://blogos.com/article/200201/
<関連投稿(同じ出典から)>
(K0971) 本人の意思を推測する <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0971.html
0 件のコメント:
コメントを投稿