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リビング・ウイル(*)を書けばよいというものではない。状況による。当人が選べる状況になければ、周囲が本人の意思と治療の可能性を踏まえ、本人ならどうしただろうと考えて、最も選びそうな道を選ぶしかない
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(*) リビング・ウィル(英語: living will)とは、生前の意思という意味の英語の音訳。 生前に行われる尊厳死に対してであれば「尊厳死の権利を主張して、延命治療の打ち切りを希望する」などといった意思表示のこと。 またそれを記録した「遺言書」などのこと。<Wikipedia>
===== 引用はじめ
長くない命なら、人工呼吸器などにつながれて生きるのは嫌だ、と考える人は多い。現代の医学で治療法がなく、死期が迫っている場合には、治療しない選択は受け入れられやすい。
===== 引用おわり
これが最近の風潮だが、これで「一件落着」とはいきません。。
===== 引用はじめ
一方、治療が効くかもしれないときもある。医療者も確信はない。当人が選べる状況になければ、周囲が本人の意思と治療の可能性を踏まえ、本人ならどうしただろうと考えて、最も選びそうな道を選ぶしかない。本人が、あらゆる事態を想定して準備しておくことはできないからだ。
===== 引用おわり
こんな記事もありました。
===== 引用はじめ
国は財政がひっ迫するなか、高齢者を病院から自宅へと移す医療制度改革を推進。高齢者は在宅医などのケアのもと、自宅で最期を迎えることを想定していた。ところが、家族が命の終わりかどうかの判断がつかず、救急車を呼ぶケースが続出。その結果、病院で延命医療を受ける高齢者が増えているのだ。
===== 引用おわり
「家族が命の終わりかどうかの判断がつかない」限り、「延命治療しません」とは言えません。救命治療に行かざるを得ず、そうすると、そのまま延命治療になってしまいます。
<出典>
佐藤好美、延命と救命のあいだで
【一筆多論】 産経新聞(2019/12/17)
https://www.sankei.com/column/news/191217/clm1912170004-n1.html
人生100年時代を生きる 命の終わりと向き合うとき
https://www.nhk.or.jp/special/plus/articles/20181204/index_b.html
<関連投稿(同じ出典から)>
(K0969) 延命と救命のあいだで(単純ではない) <臨死期>
http://kagayakiken.blogspot.com/2019/12/k0969.html
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