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現代医学では不治といわれる進行性の脊椎変性疾患を発症し下半身不随となった。パラリンピックの車いす陸上の選手としてロンドン、リオデジャネイロでメダルを獲得したマリーケ・フェルフールトさんが安楽死した
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===== 引用はじめ
「(安楽死を申請したことで)自分の人生は自分で決められると思えるようになり、心が安らいだ」
「私はもう死を恐れない。眠りについて、二度と目を覚まさない。私にとってそれは安らぎに満ちている。苦しみながら死にたくない」
「すべての国が安楽死法を制定すれば自殺者は減ると思う。これは殺人ではなく、もっと生きてもらうための措置」
===== 引用おわり
ベルギーの車いす陸上選手、マリーケ・フェルフールトさんの言葉です。10月22日、自宅で医師に注射を打たれて40歳で世を去りました。
===== 引用はじめ
ベルギーの首都ブリュッセルに暮らす画家、稲垣しげみさんに、一般市民がフェルフールトさんの安楽死をどう受け止めているか尋ねてみた。稲垣さんによれば、人種のるつぼで宗教色の薄いブリュッセルでは、安楽死を認める人が多数派であり、彼女自身も、激痛に苦しんだフェルフールトさんが自宅で自分の人生に終止符を打ったことにホッとしたと語る。
===== 引用おわり
これは、ベルギーの話でしょう、と私は思います。日本人の考え方は少し違うでしょう。「欧米は進んでいて、日本は遅れている。恥ずかしい」という感覚は、もう捨てましょう。
どちらが良いとか悪いとかでも、「こうすべき」という話でもありません。私たちが素直に「良かった」と思えるのはどういう死に方か、です。もちろん、人によって、違うはずです。
そうは言っても、文化の違いの影響も大きいと思います。
<出典>
人生100年時代の「死に方」
【モンテーニュとの対話 「随想録」を読みながら】(62)産経新聞(2019/11/08)
https://www.sankei.com/premium/news/191110/prm1911100007-n1.html
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