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「銀行が終活ビジネスに着手する」ことに違和感を覚えたが、記事を読んで納得した。一見「落下傘ビジネス」のように見えるが、策略は、十分練っている。ウマイ話だ。本当にウマクいくかは、「お手並み拝見」
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「銀行が終活ビジネスに着手する」ことに違和感を覚えた。記事を読んで、考えてみて、納得した。
(1) 貧乏人相手に終活ビジネスをしても、あまり儲からない。しかし「高齢富裕層向けビジネス」なら儲かる。例えば、遺産相続書類を作ろうとしたとき、公証人に協力を求めれば安い。弁護士に頼むと高くなる。銀行に頼むとベラボウに高い。「高齢富裕層向けビジネス」の利益率は、信じられないほど高いが、それでも客がつくオイシイ商売だ。富裕層顧客をもっている彼らの強みを存分に生かしている … 私には、縁のない世界です
(2) 「協力してもらう事業者を探す」 … 終活事業のノウハウを銀行は持っていないし、持とうと思ってもいない。事業者に丸投げする。なんせ気前の良い客がついているから、業者に「丸投げ料」を少し多めに払っても、自らの利益は充分残る
(3) 「収益化の時期は未定」 … 収益を大いに期待できるが、ここで儲けなくても、銀行は困らない(勿論、儲かれば更に良い)。「終活ビジネス」を縁として、顧客との関係が深まり、財産管理や遺産相続をまかせてもらえば、更に何倍もの利益につながる
(4) 「別会社を作って運営するなどの事業形態を検討している」 … うまくいかなかったら、いつでも切り離せる
(5) 「メンバーには、取引先に出向していた30歳前後の若手が加わっている」 … 銀行は、これから、人減らししたところが勝ち残る。これから、どんどん人を切らねばならない。切った人の行先を作ろうとしている。
ウマイ話だが、本当にウマクいくかは、「お手並み拝見」。
===== 引用はじめ
みなと銀行は、施設入所や葬儀準備といった「終活」支援などの高齢富裕層向けビジネスに乗り出す方針を明らかにした。
高齢富裕層向けビジネスでは、施設への入所や葬儀準備のほか、自宅の警備、清掃▽個人宅配-などの事業仲介を想定。今後、協力してもらう事業者を探す。収益化の時期は未定だが、別会社を作って運営するなどの事業形態を検討しているという。有料の職業紹介事業を始めることなども想定している。
検討は、新設の「兵庫まるごと応援チーム」と名付けた部署で進める。メンバーには、取引先に出向していた30歳前後の若手が加わっている。みなと銀は平成30年から取引先企業や自治体に若手行員を出向。
===== 引用おわり
<出典>
「終活」ビジネスに着手 みなと銀行・服部頭取
産経新聞(2020/06/26)
みなと銀行「終活」ビジネスに着手 非金融の収益源を模索
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200611/mca2006111359009-n1.htm
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