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夜中に起き出して、大声を出したり、周囲の迷惑も考えず活動しはじめたり。昼夜逆転は、家族にとって大きな負担だ。原因は、体内時計の乱れや見当識障害。また、心身の状態や、寝室の環境などが原因の場合もある
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● 真夜中に置き出す
昼夜が逆転したり夜中に騒いだりする症状が起こると、介護者は心身ともに疲労します。年齢を重ねるとだれでも睡眠リズムが変化します。認知症になるとさらに睡眠リズムが乱れて、夜中に騒ぎ出すこともあります。
<本人の気持ち>
「夜はこわくて、」
目が覚めたら、「見覚えのない部屋」で寝ていることに気づき、「ここはどこだろう」と、恐怖と不安を感じます。隣の部屋をのぞいたら、だれかがいます。その人を揺り起こし、「助けてほしい」と訴えました。
原因は、体内時計の乱れや見当識障害。日中、あまり活動しないと、夜間の睡眠が浅くなります。健常な人では目が覚めたとき、自分が置かれた状況がわかりますが、見当識障害のある認知症の人は混乱します。今がいつで、何をする時間なのかわからず、「仕事」を始めたり、不安や恐怖に襲われ、騒ぎ出すと考えられます。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
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