☆☆
認知症の人は、ある行動を何度もくり返したり、ある作業に熱中したりすることがある。その行動は、周囲の人にとって不可解なものがほとんど。本人が記憶の中のどの時代にいるかが分かれば、行動の意味が理解できる
☆☆
「早く会社に行かないと仕事が滞る」と言って、背広を着て、出かけようとする。
● 本人の習慣を尊重する
生き生きとした自分に戻り、輝きを取り戻しているとしたら、無理に止める必要はありません。
<してはいけないこと>
無理に止めさせる
本人の気持ちを無視してやめさせるのは、こだわりを深め、気持ちを乱す。
<配慮するとよいこと>
・ 生活歴と行動を照らし合わせる
・ 危険がない限り見守る
・ 常同行動を別のことに
<説明>
過去の記憶の中で行動している
認知症の人が戻る過去は、仕事や子育てなどで輝いていた時代。
そのころの自分に戻ることで、無意識にプライドを維持しているとも考えられます。
周囲の人は、危険を伴うものだけ止めます。それ以外のことは無理にやめさせず、本人の世界に合わせ、見守っていきましょう。
<出典>
杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」
添付図は、「常同行動」の説明。
同じ行動を繰り返す「前頭側頭型認知症」
ケアや家族の接し方とは
0 件のコメント:
コメントを投稿