2021年1月7日木曜日

(K1348)  超後期高齢者世代の三つの難関~高齢者の自立 / 自立期と仕上期との間にて(12) <自立期~仕上期>

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いずれにせよ、今後、高齢者が当然のように国や家族の保護を当てにすることはできなくなるだろう。私はそのことをいっているのだ。その心構えは、高齢者のレッテルをはられた時点ではもうおそいのだ

☆☆

 

===== 引用はじめ

 超後期高齢者世代には、三つの難関が待ちかまえている。

(1)  病気。八十歳になったら、八つの病気を持っていると覚悟すべきだといわれる。

(2)  介護をうけるという問題。人はどこかで体が不自由になり、他人の介護を必要とするようになる。

(3)  経済的な保障。年金があるから大丈夫だろう、と安心していていいのだろうか。子供や孫がいるから心配ない、という甘えも通用するかどうか。

 私がこのテーマで、ずっといいつづけているのは、高齢者の自立、ということだった。

===== 引用おわり

 

 ここでいう、自立とは何か。

 

===== 引用はじめ

 介護サービスにおいて、「自立支援」を重視する動きが強まっています。ADL向上はもちろん重要ですが、その一方で、利用者がどのようなことを望み、介護者はそれをどう支えていくか、考えることも大切です。今号からお送りするレクリエーションには、自立支援につながるような内容を盛り込んでいます。

 利用者の生活意欲を引き出し、自立支援につなげるためには、 …

===== 引用おわり

https://recrea.jp/reading/5269/

 

 別の文献から引用したものだが、ここでいう自立は、先の自立と同じものなのか違うものなのか。違うかもしれないが、重ねてみると興味深い。

 

 仮説:生活意欲があれば、病気を持っていても、介護を受けていても、経済的に問題があっても、「自立」して生きることができる。

 この仮説は、正しそうな気がする。

 

<出典>

五木寛之、「新老人の思想」、P.60 - 61


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