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コロナ禍のもと、昨年の「老人福祉・介護事業」の倒産件数は過去最多の118件となった。高齢者数は2042年まで増え続ける。介護事業からの撤退がこのまま進めば、将来的に“介護難民”の増大を招くこととなる
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1.
介護施設の倒産が増えている
2.
介護施設倒産の要因
3.
介護施設倒産の影響
【展開】
1.
介護施設の倒産が増えている
1.1. 東京商エリサーチによれば、昨年の「老人福祉・介護事業」の倒産件数は過去最多の118件となった
1.2. 介護施設の倒産は、小規模事業者を中心とした人手不足や競争激化で、ここ数年は年間100件を超すなど増加傾向にあったが、昨年、倒産件数が押し上げられた
1.3. 業種別では「訪問介護事業」が56件と半数近くを占める。次いで、デイサービスなどの「通所・短期入所介護事業」の38件であった
1.4. 経営規模で見ると、負債1億円未満が94件、従業員5人未満が79件、設立10年未満が65件など、経営体力の乏しい新興の事業所が中心だ
1.5. 倒産だけでなく休廃業、解散で介護事業から撤退するケースも406件(昨年1~10月)を記録した。こちらも過去最多のペースである
2.
介護施設倒産の要因
2.1. 昨年の倒産件数を押し上げた大きな要因は、感染を警戒しての「利用控え」や、感染防止対策費がかさんだことであった
2.2. 経営的に何とか持ちこたえてきたところにこうした新たな重荷が加わり、立ち行かなくなったのである
3.
介護施設倒産の影響
3.1. 国立社会保障・人口問題研究所の推計では、高齢者数は2042年まで増え続ける
3.2. 介護事業からの撤退がこのまま進めば、将来的に“介護難民”の増大を招くこととなる
<出典>
河合雅司、認知機能低下など「フレイル」防げ
【日曜講座 少子高齢時代】 産経新聞(2021/01/17)
https://special.sankei.com/a/politics/article/20210117/0001.html
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