2021年4月4日日曜日

(K1435)  「認知症の人の不可解な行動がわかる本」(最終回) <認知症>

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認知症の人は、その人なりの世界の中で生きています。そこは、私たちの常識の基準とは少しずれている世界だといえます。認知症の人の世界の常識に当てはめてみれば、どんな行動も、その人なりに考えてのことです

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 とても良い本なので、紹介してきました。最後に目次の主要部分を抜き書きして、このシリーズを終わります。詳細は、本を購入してご確認ください。

 杉山孝博、「認知症の人の不可解な行動がわかる本」、講談社

 

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認知症の人の世界を理解する9大法則と1原則

 

1.   始まりはささいな異変から

もの忘れ: 捜し物や忘れ物をすることが増えた

もの忘れ: 話したかどうかわからなくなる

判断力・理解力の衰え: 簡単な計算なのにわからない

見当識の喪失: 待ち合わせ時刻や場所を間違える

人柄が変わる: ささいなことで無性にいらだつ

不安を抱く: ひとりになると寂しくてしかたがない

 

2.   徐々に日常が混乱していく

もの盗られ妄想: 財布がない。盗まれたに違いない

被害妄想: 私なんていないほうがよいのだろう

帰宅願望: もう家に帰らないといけない

家族を忘れる: 息子はまだ小学生のはずだけど

昼夜逆転: 今が何時なのかよくわからない

状況の混乱: 早く会社に行かないと仕事が滞る

着衣の混乱: お気に入りの服を着替えたくない

過食/拒食: 食事はまだ出てこないのかな

入浴の拒否: お風呂場でけがをしそうでいやだ

排泄の混乱: トイレはどこ?・どうしたらいい?

 

3.   周辺症状の背景にあるもの

万引き: 店でみかけたから、家に持ち帰った

収集癖: まだ使えるからもったいない

徘徊: 今、私は一体どこにいるのだろう

異食: よくわからないけれどおいしそう

弄便: ズボンがモゾモゾするから取り出した

暴力をふるう: 私を侮辱するなんてひどい

性的逸脱行為: 愛し、愛され、必要とされたい

作話: 犯人は私じゃない、猫がやったのでは

幻覚: 家の中にまったく知らない人がいる

鏡現象人形現象: 懐かしい人と楽しくおしゃベリ

火の不始末: なんだか熱いような気がするけれど

詐欺被害: あの人が勧める商品なら買いたい

 

4.   後悔しないために介護者ができること

家族の心理: 時間の経過で変化する

受診: 「私の病院につきあって」という

服薬: 薬剤師と協力して服薬をささえる

リハビリ: 趣味や役割を通じて症状を遅らせる

家計: 介護にかかわる費用の悩みも見逃せない

介護者のケア: 自分の健康管理も忘れないで




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