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WEBサイト:10人の認知症本人と35人の家族介護者のインタビュー映像や音声を視聴することができる。文字だけでは拾いきれない、語り手の感情や微妙なニュンスを、ご本人の表情や声から読み取ることができる
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この本は、「病気」としての認知症ではなく、病いとともに生きる「経験」としての認知症について知りたいと思っている人たちのために、認知症の人やその家族の声を集めてつくりました。一番の目的は、実際にご自身やご家族が認知症やMCI(軽度認知障害)の診断を受けた方に、「あなたひとりではない」というメッセージをお届けすることです。同時に、医療・介護・福祉関係者に、本人や家族の生の声に触れることで、自身の認知症の「知識」を見つめ直していただくことも目指しています。
住んでいる地域も年齢も立場も異なる、10人の認知症本人と35人の家族介護者が、異変に気づいたきっかけ、診断の受け止め、症状との付き合い方、人間関係の変容、公的サービスの活用、将来への不安と心の葛藤について、インタビューを通じて語ってくださいました。
この本の特徴は、Aさんの体験談、Bさんの体験談というふうに、おひとりずつ紹介するのではなく、皆さんの異なる体験を、テーマごとに分類して紹介していることです。完結した物語としてではなく、断片的な語りとしてみせることにより、認知症という経験の多様性や複雑さを、よりリアルに伝えることができるのではないかと考えています。
以後、一週間に1件のペースで、順不同に紹介していく予定です。
<出典>
「認知症の語り」、NPO法人健康と病の語りディベックス・ジャパン
https://www.dipex-j.org/dementia/
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