☆☆
「将来を悲観した認知症の妻の自殺を手助けした。自分も死ぬつもりだった」。逮捕後の調べに男はそう明かし、弁護側も「超老老介護」に疲弊し、やむにやまれぬ思いで心中を図った事件だと裁判所に情状酌量を求めた
☆☆
昨年11月23日未明、110番を受けて公園に到着した警察官は、意識不明の状態の女性を手押し車の上で発見。首にはひもで絞められたような痕があり、病院で死亡が確認された。
事件の経緯を説明する検察官の言葉:
・ 約5年前に認知症となった妻と2人暮らしで、自宅介護を続けていた
・ 先が見通せず2人で自殺を決めた
・ 準備したひもを鉄棒にかけて妻の自殺を手助けした
法廷では、男がICレコーダーでひそかに録音していたという事件当日の様子も、反訳した上で詳細に読み上げられた。
・ 妻《死にたい。私だけが死んだらいいんか》
・ 男《ぶら下がりに行くぞ。もう行かなあかん》
・ 男《ここに首入れろ。ちゃんと首入ってるか》
法廷で男は、録音した理由について「死ぬことを強要したわけではなく、妻自身が自分で死を選んだことを残しておきたかった」と説明。「介護にくたびれ過ぎた。もう終わりたい、妻も終わりたいはずやと思った」とも語った。
続く
<出典>
超老老介護の末 自殺幇助
産経新聞(2021/04/26)
https://www.sankei.com/premium/news/210409/prm2104090001-n1.html
0 件のコメント:
コメントを投稿