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認知症になっても長谷川さん親子のように「大変だけど幸せ」という関係は理想だ。ただ、家族だからこそ認知症による変化がつらすぎることもある。誰もが「幸せ」といえる社会にするにはどうすればよいか
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加納裕子さん(新聞記者)が、長谷川和夫さんの娘、南高まりさんに取材した記事。長谷川さんは昭和49年、認知症を鑑別する「長谷川式簡易知能評価スケール(長谷川式認知症スケール)」を開発した。平成29年10月に自らが認知症になったことを公表した。
===== 引用はじめ
「父は認知症になってよかったとは思っていません。でも、認知症を抱えながらでも不幸ではない。美しいものを見て喜んだり、感動したり、深く考えたりします」と南高さん。「父を応援したい」との言葉に力がこもった。
認知症の人の介護は、決してきれいごとではすまない。取材で出会った介護家族から、苦労のエピソードをたびたび聞いてきた。それでも、それぞれの家族には長年の歴史と絆がある。幼いころ、自分を安心させてくれた親の笑顔は簡単には忘れられない。
認知症になっても長谷川さん親子のように「大変だけど幸せ」という関係は理想だ。ただ、家族だからこそ認知症による変化がつらすぎることもある。誰もが「幸せ」といえる社会にするにはどうすればよいか、考え続けたい。
===== 引用おわり
「認知症になって大変だが、不幸ではない。本人も介護している家族も」に少しでも近づけるよう、経験談を聞けることは、ありがたい。認知症=不幸のどん底、ではないケースも少なくはないのではないか。そこから学ぶことはできないか。
<出典>
加納裕子、「認知症が不幸ではない社会に」
【記者発】 産経新聞(2021/04/17)
https://www.sankei.com/column/news/210417/clm2104170005-n1.html
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